脳神経外科とその病気について

脳神経外科とは神経系全般の病気のなかで主に外科的治療の対象となる疾患について診断、治療を行う医療の一分野です。
対象となる病気は、脳血管障害(脳卒中)、脳腫瘍、脊椎・脊髄疾患、頭部外傷、ある種の認知症などです。
症状は、頭痛、めまい、しびれ、麻痺、意識の障害、視覚や言語、歩行の障害、物忘れなどです。
脳の病気は治療に緊急を要することが多いので、症状がある時は早めに受診することをおすすめします。


雷鳴頭痛(突然の激しい頭痛)
発症後1分以内にピークとなる頭痛を雷鳴頭痛といいます。
7割以上は原因不明ですが、それ以外の原因のある雷鳴頭痛は、くも膜下出血、脳静脈血栓症、頚動脈・椎骨動脈解離、下垂体卒中など、脳神経外科にとって重要な疾患によります。
これらはすべて治療に緊急を要しますので、突然の激しい頭痛を感じたら、すぐに脳神経外科を受診してください。
雷鳴頭痛でない頭痛の中にも、進行する頭痛は、脳腫瘍であることも考えられますので、注意を要します。
その他では緊急性のない緊張型頭痛や片頭痛があり、これらは頭痛の患者さんの大半を占めます 。


めまいと脳卒中
めまいの原因は脳の障害のほか、内耳や循環系の障害等、多岐にわたります。
脳の障害によるめまいは、小脳の出血や梗塞などの脳卒中によることがあり、これらは命にかかわりますので注意を要します。
しかし頻度の高い内耳障害のめまいと、脳卒中のめまいとの鑑別はしばしば困難なこともあります。
言葉のもつれ、嚥下障害、運動・感覚系の障害などの脳の症状を伴うときは、脳卒中のめまいを疑うべきでしょう。
頭部MRI検査は脳卒中のめまいの診断に威力を発揮します。

頭痛外来、めまい外来、しびれ外来、脳ドック

 

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